梶田教授 ノーベル物理学賞を受賞！その経緯と理由とは？？

2日連続で日本人が受賞しましたね！！

梶田隆章教授がノーベル物理学賞を受賞したことで 日本中で祝福されています。


※http://www.sankei.com/life/photos/151006/lif1510060059-p2.htmlより引用


今回は

・ノーベル物理学賞受賞の経緯

・梶田教授にとって重要な二人の人物とは？？

・ニュートリノってそもそもなんなの？？

・今回の発見のキーとなるスーパーカミオンデとは？？

・今回の発見の理由とは？？

・この発見の何がすごいの？？

このようなことについて語っていきたいと思います。


2日連続で日本人がノーベル賞を受賞した快挙に
前日にノーベル生理学を受賞した大村　智教授からも。

「素晴らしい研究者と同じ時期に受賞できたことは
私自身も光栄に存じます。」

という祝福のコメントがありました。


さらには梶田教授の母校でも

「梶田隆章さん　大先輩　私たちにとって
昨日、ノーベル物理学賞を受賞しました！！」

と、喚起の声が上がっています。


‘ニュートリノに質量がある’ことを発見して ノーベル物理学賞を受賞が決定！

10月6日の記者会見では

記者：感謝したい相手はどなたでしょうか？

梶田教授：もちろん「ニュートリノ」に感謝したいです。

と語っています。



梶田先生の子供のころからの意外な夢もあったようです。


梶田教授の母である朋子さんによると

「小さいときに‘鉄腕アトム‘が流行っていたんですよね。
うちの息子はそれ（アトム）を作った研究した博士に憧れていました。」


そして、家族の支えも大きいですよね

梶田教授の妻である美智子さん（56）は

「研究に対してすごく一生懸命に取り組んできたんだなぁと
ある意味尊敬しました。」とコメント。


しかも、ノーベル賞の受賞と梶田教授の母の誕生日がダブるという奇跡も！

「何十倍にも何百倍にもなってうれしいです。」とお母さんはコメントしています。



「この研究というのは‘人類の地の地平線’を拡大するような
そういう研究を研究者個人の好奇心に従ってやる分野だと思います。」


受賞理由となったのは素粒子の一種、
ニュートリノに質量があることを発見したことです。


【ニュートリノとは？？】

「ニュートリノ」とは宇宙で最も小さいといわれている粒子のことです。


直径1000兆分の1ミリ以下

星の爆発で誕生するほか太陽からも放出されています。


このニュートリノをなるべくわかりやすく説明すると、


この世の中の物質は全部、原子からできています。

原子をより分析すると、陽子とか電子とか中性子となっていく。

それらをさらに小さくしたのが「素粒子」と呼ばれます。

そして素粒子は全部で17種類からなり
そのうちの3種類がニュートリノなんです。

これだけでもニュートリノがとても小さいことはわかるかと思いますが
例えば、

陽子が地球ほどの大きさだとすると、
ニュートリノは米粒ほどの大きさになるそうです。


なので、電磁顕微鏡で見えないほど小さく
物質を通り抜けることから「幽霊粒子」とも呼ばれ
かつては、「質量はない」と考えられていたそうです。


あまりに小さいために、私たちの体を通り抜けることができるそうで
まさに今の瞬間にも私たちの体をニュートリノは通り抜けているそうです。


そんな小さいニュートリノを

梶田教授は岐阜県神岡町にある
地下1000ｍの観測施設「スーパーカミオンデ」で解析しました。


そして、1998年「ニュートリノ」に質量があることを報告。

これは、物理学の定説を覆す大発見だったんです！！




世紀の発見を支えていたのは、二人の偉大な恩師でした。


【梶田教授にとって重要な二人の人物とは？？】


「この研究を進める上で私にとって重要だったのは
小柴先生、それから戸塚先生。このお二人方です。」



梶田教授が重要と話したのは
ニュートリノを世界で初めて観測し、「ノーベル物理学賞」を受賞した
恩師である小柴教授と

今は亡き、東京大学の戸塚　洋二先生でした。


小柴先生は

小柴：自分の教え子が賞をもらったんだから良かったですよね。

記者：群を抜いて優秀な教え子でしたか？

小柴：梶田が？特にそうも思わないけど…


ちょっとこのやり取りがおもしろかったですｗｗ




【梶田教授の知られざる素顔とは？】

「子供時代は静かで背も小さかったんですけど、
あまり目立たない、そういう子どもだったと思います」

と自身で語っています。


自らをあまり目立たない子供だったと評する梶田教授。


しかし、梶田教授の母によると、
研究者としての原点は幼少期のころにすでにあったという。

「小さいころ鉄腕アトムが流行ったんですよね。
普通のお子さんだったら、アトムに憧れると思うんです。
だけど、うちの息子はそれを作った研究した博士に憧れていました。」


そして、埼玉大学を卒業後、1981年に東京大学院に進学。


梶田教授の高校　大学の友人によると

「‘天才肌’というよりは本当に真面目な方で
本当に真面目な堅物だったので」

と言われています。


真面目な堅物と称される梶田教授だがプライベートではどうなのか？


妻によると

「普通のおじさんって感じで全然研究者っぽくないんですよね。
家にかえってくると本当に何もせず、
温泉に行ったり草むしりをしたりのんびりしています。」


記者：本日は祝杯を挙げられるのでしょうか？

梶田教授：年も取ってきたので、平日は飲まないように気を付けております。
　　　　　まあ、でも今日はどうするか…これから考えます。

実はお酒はけっこう好きみたいですね！


晴れて24人目の受賞者に決まった梶田教授。

次世代を担う子供たちにメッセージを残しました。

「われわれの住む宇宙というのはまだまだ分からないことがたくさんあります。
宇宙の謎解きに若い人にはぜひ参加していただきたいと思います。」


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【梶田隆章教授（56）とは？】

1959年　埼玉・東松山市生まれ

1977年　埼玉県立川越高校卒業
　　　　当時は弓道部に所属していました。

1981年　埼玉大学を卒業
　　　　東京大学大学院に入学
　　　　　
　　　　そして小柴教授の研究室に入る。

2008年　東京大学宇宙線研究所　所長

2015年　ノーベル物理学賞　受賞決定


【梶田教授の恩師である小柴昌俊さんとは？】

1983年　岐阜県の神岡鉱山の地下に設置した
　　　　観測装置「カミオンデ」で観測を開始

1987年　世界で初めてニュートリノを観測

2002年　ノーベル物理学賞を受賞

梶田教授の受賞に関して
「取ったって当たり前だと思う」とコメント


1955年　「スーパーカミオンデ」が完成

このスーパーカミオカンデに関係しているのは
東京大学特別栄誉教授である故・戸塚洋二先生です。


【戸塚洋二さんとは？】

1995年　「スーパーカミオンデ」研究代表者
　　　　ニュートリノの観測を指揮

1998年　梶田教授と戸塚教授が国際会議で
　　　　「ニュートリノに質量がある」と発表
　　　　
　　　　この時にノーベル賞が確実視されていました。

2008年　死去


「小柴昌俊さんと戸塚洋二さんは
二人とも私が大学に入ったときから
研究にかんするすべての面で私を導いてくれた」と
梶田教授は話しています。


どうやってニュートリノに重さがあるのか？と証明することができたのが
スーパーカミオンデによるものです。

【スーパーカミオンデとは？】

・岐阜県神岡町の
　地下1000ｍに設けられた観測施設

・1996年に観測が開始された。

・建設費用は104億円にもなる。

・スーパーカミオンデの建設目的はニュートリノの観測のため

スーパーカミオンデの観測方法は

5万トンの純水で満たしたタンクに飛び込んだニュートリノが
ごくまれに出す青い光をキャッチして観測をするというものだそうです。


【質量があると分かった理由】

上空からきた「ミュー型」ニュートリノが
地球の裏からくる「ミュー型」ニュートリノよりも
多く観測されていることがわかりました。

ここで疑問がでてきます。

どうして、上空からくるニュートリノの方が多く観測されるのか？


これは、地球の裏からくるニュートリノが
現在の技術では観測することができない「タウ型」ニュートリノに変身しているのではないか？？

このことが証明されたことにより、
ニュートリノは地球を経由することで
「形が変わっている」ということが証明されました。

「形が変わる」ということは「重さがある！！」という証明になったワケです。


【梶田教授の発見は何がすごいの？？】

いままで「ニュートリノには質量はない」とされてきました。

そのような常識として捉えられてきた「標準理論」を書き換えることとなった。

常識を塗り替えたということがポイントですよね！！

さらに

太陽よりも巨大な星が死ぬときに起こる爆発である「超新星爆発」のときの
エネルギーの99％は「ニュートリノ」として放出されるということです。

つまり

ニュートリノに質量があると証明されたことで
宇宙の成り立ち解明の手がかりになっていくということですね。


とにかく、私には想像もつかないような
重要な発見をされたということですね！！

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